第1回 2010年10月21日
「西アジアと北アフリカにおける政治意識の覚醒」
富田広士氏(慶応義塾大学法学部教授)
第2回 2011年3月17日
「エジプト「革命」前後における経済動向について」
高宮純一氏(日本貿易振興機構カイロセンター所長)
第1回 2011年8月11日(木)19:30〜21:00
太 勇次郎(NHKカイロ支局長)
「パキスタン・アフガニスタンの取材体験記」
<要旨>アメリカのテロとの戦いの相手が「テロリスト」か、それとも「イスラム戦士」か、これは立場によって考え方が違う。 テロとの戦いの主戦場となっているパキスタンとアフガニスタンでは、アメリカが「敵」と考える相手を、「イスラム戦士」と呼ぶ。 特に、パキスタンでは、殺害されたビンラディン容疑者のほかにも、多くのアルカイダ幹部が潜んでいる。大勢の「イスラム戦士」たちとその支持者を抱えるパキスタンが、テロとの戦いの中で、どのように国益を守るかで悶絶を続けている。同時多発テロ事件以降の取材体験を中心に講演する。
第2回 2011年12月15日(木) 18:30〜20:00
杵渕 正巳(在エジプト日本国大使館 公使)
「最近のエジプト情勢と日エジプト関係」
<要旨>本年1月に始まったエジプト革命は、いまだ進行中にある。ムバラク大統領の退陣は果たされたが、それまでの体制に替わる新たな
安定的な政治的枠組みは出来ていない。軍、宗教勢力、セキュラー勢力、革命勢力、旧体制派等々のグループが様々な思惑を持って動き、それが歴史を作り上げているという状況にある。本研究会では、事態が流動化する中での情勢認識等について、参加者と積極的に意見交換したいと思う。
第3回 2012年2月16日(木) 18:00〜20:00
鈴木登(鈴古堂店主)
「ザマーレク横丁商店街の光と影−『朝日中東マガジン』の連載から−」
<要旨>ザマーレクは、富裕層や文化人の街という印象があるが、私が住んでいる横丁商店街は、職人、運転手、女中など島に住んでいない庶民が客として、あるいは働く場所として集まる場であり、読み書きができない人も多くいる。そういう人たちの表情に、このたびの「革命」は影をなげかける。あるときは行き先を失って混迷に入り込むが、また政治に対する不満をはっきり言えるようになった明るい兆しもみられる。そこで本発表では、私が『朝日中東マガジン』に寄稿してきたいくつかの題材をもとにしながら、皆さんが体験した「革命」と比較して話し合いたいと思う。